環境省と福島県は、ふくしまグリーン復興構想に基づき、只見柳津県立自然公園の越後三山只見国定公園への編入に向けた手続きを進めてきました。
令和元年度から自然環境の調査や関係機関との調整を進め、令和3年10月29日に編入手続を完了し、国定公園として全国で2番目に大きい新たな越後三山只見国定公園が誕生しました。
本公園は、国内でも有数の豪雪地帯であり、急峻な山岳において「雪食地形」などの世界的にも珍しい独特な自然景観が広がり、ブナをはじめとする広大な自然林には、カモシカやイヌワシなどの希少な生物が生息しています。
只見川沿いにはJR只見線が走り、色彩豊かな渓谷と里山の暮らしに寄り添って四季折々の幻想的な風景を生み出しています。
また、福満虚空臧菩薩圓臧寺(ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ)をはじめとする寺社仏閣や、自然との共生の中で育まれ、伝えられてきた伝統工芸、食などの歴史や文化にも恵まれた魅力あふれる地域です。
ぜひ只見線を利用して、沿線の四季折々の風景の美しさや、その地に暮らす人々の温かいおもてなしを体感して下さい。皆様の来訪をお待ちしています。
○越後三山只見国定公園の概要
・面積
102,895ha(福島県50,431ha、新潟県52,464ha)
・関係市町村
福島県 喜多方市、檜枝岐村、只見町、西会津町、会津坂下町、 柳津町、三島町、金山町
新潟県 三条市、魚沼市、南魚沼市
・国定公園の特徴
越後三山只見国定公園は、人為による影響をほとんど受けていないブナなどの自然林が保存され、カモシカ等の大型哺乳類、イヌワシやクマタカなどの希少猛禽類の生息地となっている只見川の源流域エリアから、自然景観の中に自然と共生した地域の暮らしが溶け込み、独特な里山景観や幻想的な風景がつくり出されている只見川の下流域エリアまでが幅広く含まれ、また、只見川沿いに走るJR只見線からは、各地域の景観を車窓から眺望できるとともに、列車の走行景観も公園の重要な風景の一部となっています。