只見線地域コーディネーターの活動日誌

2020-03-17 奥会津・ひと

郷土写真家 星賢孝さんと只見線

こんにちは、只見線地域コーディネーターの酒井治子です。

今日は、JR只見線と奥会津の風景を撮り続けている星賢孝さんをご紹介します。星さんが毎日撮り続けている写真がきっかけとなり、今では台湾や東南アジアから奥会津へ来訪する方が増えています。

取材を受ける 星賢孝さん

星賢孝(ほし・けんこう)さんは金山町生まれの71歳。地元建設会社で長年勤務され、在職中から現在まで、只見線と奥会津だけを撮り続けている。写真の他にも、山登り、カヌー、自転車、山スキーなど、奥会津のフィールドを遊びつくしている。現在、福島県や自治体で発行するパンフレット、また全国発売される週刊誌や雑誌、TVなどに出演、撮影した作品が多数掲載されている。

列車が通るほんのわずかな時間、まわりにはシャッター音が鳴り響く。

3月8日には、只見線にロイター通信の取材として、実際に第一只見川橋梁にあがって、その場で取材をしていただきました。賢孝さんが只見線を長年撮影していること、どんな思いで奥会津、只見線を見ているか、などカメラに向かってお話されています。只見線を取り上げていただく機会が増え、星さんにはいつもその代表として取材を受けていただくことが多いのですが、星さんは仕事ではなく、ライフワークとして只見線を撮影し、写真展を開催し、講演会講師なども務められているため、忙しい日々を過ごしています。

私たちは普段、只見線のイベントや会議などで皆で集まってお会いすることが多いのですが、自費で台湾に行ったり、写真展のパネルを準備、輸送を一人でやっています。ときには無料で写真を提供して頂いたりすることもあります。「儲かりたいと思ってやってるなら、こんなことやらない。」と星さんは言います。私たちが見る写真1枚1枚には、星さんの思い、暮らし、毎日通い続けている時間がつぎ込まれています。

野口英世通り青春通りで開催されているまちなか美術館の取り組み

会津若松市の野口英世青春通りにある店舗では、3月22日(日)まで、日本を代表する版画家、斎藤清さんと、星賢孝さんの作品を展示しています。写真展は終了しましたが、野口英世青春通りにあるクリーニング店、花店、ホテル内の店舗にて、賢孝さんの写真を見ていただくことができます。野口英世青春通りにある福西本店では定期的に星さんの写真展が開催されています。

https://www.fukunishi-honten.jp/

また、猪苗代町にあるホテルリステル猪苗代でも、2020年3月29日(日)午後3時まで、賢孝さんの写真店展が開催されています。

http://www.listel-inawashiro.jp/blog/2020/01/40.html

また、星さんを中心に撮影が進んでいる「映画 只見線(仮)」も現在製作が進められています。星さんを通して奥会津、只見線の魅力を映像化し、2022年度には全線復旧工事が完了する予定であることから、全線開通に向けて只見線を全国、そして世界に発信していきたいという思いで、安孫子亘監督が撮影されています。「映画只見線(仮)」の製作プロジェクトに支援ができるクラウドファンディング(プロジェクトの資金を調達するために寄付をインターネットで募る方法)が行われています。只見線を訪れたことがある方はもちろん、沿線に住む方、只見線を知っている方など、大勢の方から、すでにたくさんの寄付を頂いております。

https://readyfor.jp/projects/tadamiline/comments

 当初の目標額を想定以上に早く達成し、ネクストゴールが設定されています。引き続きプロジェクトへの支援を募集していますので、ぜひ皆様にも興味を持っていただければ嬉しいです。プロジェクトについて、映画について、寄付については下記をご覧ください。

https://readyfor.jp/projects/tadamiline

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