只見線地域コーディネーターの活動日誌

2020-04-03 お知らせ

只見線ガイドブック2020完成!

こんにちは。只見線地域コーディネーターの酒井治子です。新年度がはじまり、社会人生活が始まった方、進学して新たな気持ちで新学期を迎える皆さんにとって、4月はとても忙しい時期だと思います。

さて、今日は、只見線ガイドブック2020が完成しました。全30ページです。今回のガイドブックの表紙は、先日発表された只見線フォトコンテストでグランプリとなった作品が使われています。川霧の中の只見線です。

2019年に発行した内容に加え、新しいお店や只見線沿線で活躍されている方を紹介する記事が増えました。駅名も前回よりも大きく表示され、分かりやすくなっています。

残念ながら、昨年掲載していたお店が閉店したり、お宿が廃業したりしたところもございます。それでも、只見線沿線に訪れる方にとって、行ってみたいと思うスポットをご紹介したいという思いが込められた内容です。順次、只見線沿線町村で配布がスタートしています。作成に当たり、取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今、日本だけでなく、世界的に新型コロナウィルスの感染が拡大し、気軽に旅行に行けるような状況ではなくなりつつあります。私自身この1か月はあまり外出せず、休校する子どもたちと過ごすことが多かったので、皆さんも、ストレスを抱えて過ごしていることが想像できます。旅行、買い物に行くこと、それぞれが仕事をしながら、大切な人たちと過ごすために好きなことができるのは、当たり前のようですが、とても幸せなことだと改めて感じています。

福島県は、9年前の東日本大震災による原発事故で、浜通りや中通りで避難を余儀なくされた住民の方がいて、今も避難生活を続けている方もいます。あの時、福島県で暮らす人たちにとって、原発事故によりとてつもない不安の中で暮らすのは、本当に大きなストレスでした。明日同じ未来があるかわからない、自分の子どもに未来を残せるのか、その選択を大人である自分たちが誤ったのではないか、と考えていた人は多いと思います。

あれから9年、福島で暮らす人も、離れている人も、そして休みごとに福島へ遊びに来てくれる人も、大勢います。皆さんのつながりに感謝して、全線開通までの道のりをこれからも歩んでいきたいと思います。

9年前、避難している人に心ない言葉を発した人、放射線検査をしても買ってもらえない、食べてもらえず、捨てられた福島県のお土産。今回の新型コロナウィルスの感染拡大も、同じような不安が広がっていると感じます。予防できることはそれぞれができることをして、大きな感染拡大にならないように生活をしていくしかありません。感染した人への中傷は、どうか控えてください。震災で被災した方、避難生活を続けている方、福島県出身や福島が好きな方、それぞれが9年前に感じた辛さは、味わう必要のない感情です。

 このガイドブックをもって、安心して奥会津へ来られるようになる日が一日でも早く来るように願っています。

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