只見線地域コーディネーターの活動日誌

2020-03-03 奥会津・ひと

さよなら、キハ40形

こんにちは。只見線地域コーディネーターの酒井治子です。この3月で、会津若松ー会津川口で走るキハ40形車両が入れ替えとなるのは多くの方がご存知だと思います。12月から新しい車両の試運転が行われています。

2月にはようやく奥会津も雪景色になり、大勢の方が撮影に来られています。そのためか、沿線の撮影ポイントには大勢のカメラマンを見かけることが増えてきました。あと10日あまりで、会津若松駅から会津川口駅を走るキハ40形の雄姿を見ることができなくなります。先日、会津柳津駅ではキハ40形への感謝の気持ちを伝えるイベントが行われました。

柳津町観光協会と柳津町JR駅を守る会の共同企画で開催されたイベントには、ホームに並びきれないほどの柳津町の皆さんと、只見線を応援しているファンの方が集まり、おもてなし事業が行われている普通列車が到着したときのお出迎え、次の列車のお見送り、そして会津柳津駅にて、B2mac specialさんによるライブ、地元の方々のあいさつが行われました。

会津柳津駅で列車を見送る方々
キハ40への感謝の気持ちを込めて横断幕を用意してくださいました。

こうしたイベントは、今回の新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、直前まで開催するかどうか、主催者の方々は判断に悩まれたことと思います。イベントでは、マスク着用のお願い、アルコール消毒液の設置などを行い、それぞれが注意しながら実施しました。また、JR東日本仙台支社の会津坂下駅のご協力により、開催することができました。本当にありがとうございました。

今回作られた横断幕 ありがとうと、新車両へのようこそのメッセージ
会津柳津駅前で記念撮影

キハ40形の車両が見られるのは、3月13日が最後ということです。その間、沿線では多くの撮影者がいらっしゃることが予想されますので、沿線を車で運転の際には、どうぞ注意していただきますようお願いします。また、カメラマンの皆さんは、どうか近隣住民の皆さんの通行の妨げにならないよう、また安全に十分注意して撮影なさってください。道路への三脚はみ出し、線路に近づいての撮影、踏切や線路、鉄道用地への入り込みは絶対にやめてください。トンネルやスノーシェッド内に車を停車しての撮影も大変危険です。実際に第3只見川橋梁の撮影ポイントでは、車が停車してあり、非常に危険な場面がありました。

今回のイベントでは、これまで只見線を応援してきてくださった方々、そして、地元の旅館やホテル、あわまんじゅうを作っているお店の方々、柳津町に住む方も皆さんが集まってくださいました。また、会津柳津駅内を使って、こうしたイベントが開催できたことはとても素敵なことだと思いました。イベントや集まる機会を通して、地元の方が町を走る只見線にこうしたファンがたくさんいることを知り、会津柳津駅が、町の拠点の1つであることを感じてほしいと思います。私は静かに座って時間を過ごしたり、誰かと会ったり、楽しむことができる空間が駅だと思います。大きな駅とは違い、お店やにぎやかな催しがなくても、駅は人と人をつなぐ場所だと思います。キハ40形がつないでくれた縁に感謝して。

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